⑥ていねいな調理事例【使いやすい事例を用意】
⑥ていねいな調理事例【使いやすい事例を用意】
現在、日本全国の施設実務で活躍されている管理栄養士や調理師を数多く送り出してきた栄養科学部 栄養科学科教授笹田陽子先生は、その現場に基づいた理論と実践で業界でも第一人者で頑張っておられます。盛岡大学の調理室では、スチコンはじめ介護食向けの食器やスプ-ンで椅子やテ-ブル、テ-ブルクロスまで設置してあり学生が食事内容だけでなく食事をするという喜び、全ての空間やその人たちの立場に立って考えての教育です。
実際の施設調理現場や嚥下困難者としても
「食べるということは、生きることとよく言われますが、エネルギ-も必要ですし、食べる空間やお仲間たち、介護者や看護師、そして調理師や栄養士が顔目線で声をかけてより楽しみながら身体と何より心豊かな時間を作り上げることに他なりません」
「食自体が持つ 深く広い力が 思いの中で育まれる・・」
「人間がいくつになっても、どんな人でもその豊かさや幸せを甘受できる権利がある」
・・・そのようなことを学ぶ機会を頂きました。
豊富な調理事例は、介護現場の沢山の失敗から生まれたものと考えます。美味しくないから残食に繋がるとすれば、限られた食材でどのように美味しく調理したレシピが生み出されるかは、笑顔もなく満足して食べなかった、食べられなかった多くの利用者の皆さんの「意見」が入っています。
ハレの食事だけでは飽きが来ますし、ケの食事だけではこれまた満足が得られません。その組み合わせは、大変な苦労かと思いますし、それ故に「素材が生きている」加工品が必要になると考えます。
素材がしっかりしていれば 調理事例はもっと生きてくると思います。